メイン

カ行 アーカイブ

蝶々のキス/片岡吉乃

chouchounoKiss.jpg


とっても大切にしている一冊です。
この主人公に超萌え萌えしてしまうわたし(笑)

ほそーくて小さくて、まさに華奢な未発達な感じのする主人公のマリ。しかしその中に潜むエロティックさがわたしにはたまりません。

自由に羽ばたくことを捕らえられ、閉じ込められ、窒息した蝶―家庭の中でのマリはまさにそうです。
静かに本を読んでいても父親に取り上げられ、破られ、そのアル中の父親から性的虐待を受けます。
それでも自分の感情を表に出すことはなく、現実も非現実も明確にせず、淡々とふわふわと生きていくマリは、どことなくアウトローで素行が悪く、しかし周りの同年代より確立、悟りがある感じがする尾崎に惹かれていきます。
それでも恋愛としても際立った進展はなく、現実の十代にありがちな、決まった道筋をもたない日々が紡がれていきます。
それはとてももどかしく切なく美しい、誰もが振り返るときに濃密で甘やかに思える日々へと熟していくのです。

きっと少女だった頃があったからこそ、そしてそれはきれいなんかじゃなかったと思うのに、それでも思い出してはノスタルジックな気持ちになるからこそ、この作品はとても静かで透明で、しかしからだの奥のほうから一筋の涙がついとこぼれるのです。

物語
「彼がわらいました つられてわらいました 私は15で夏だったのです」

お酒を飲むと怖くなる父親、いつもマリのとろさを咎める姉、夫の浮気を知りつつ悩みつつ何もできずにいる母親・・・。
本を読むことが好きで、静かになにかを見つめながら生きているマリ。
釣りが好きで無口でどこかみんなとは違う尾崎くんには、なにか自分にはないものを感じて惹かれていく。
それは『自由』なのか、それとも『行動』なのか、それとも・・・

中学3年生から高校卒業までのマリの夏を描く。

 

彼の手も声も/いくえみ綾

kare.jpg

高校生時代のバイブルでした(笑)
恋をしたくなったらこれを読んでましたねー。

いくえみ綾はほんとうにすごいと思う。
十代の心を、いつの時代もリリカルに描くことができる。
時代を感じさせないし、系統が逸脱することもない。

といってもこの作品は古いですがw

でも奈緒の揺れ動く思いだとか、恋愛を通して成長していく過程はいつもお手本になります。

付き合った時のドキドキ感とか、落ち着いてきてからの、あれ?ていう小さなすれ違いとか、十代につきものの制限(親、門限など)とか。
せつない~~~って思う。

やっぱり奈緒が健ちゃんに振られてしまうところは、涙の滝がピークですよ。
日本中の女子が泣いたところかと。

物語
高2の水内奈緒(みずうちなお)は内気な美術部員。親友の明世(あきよ)を通じて、明世と同じ陸上部の苫谷健司(とまやけんじ)と知り合い彼に惹かれていく。明世もまた健司のことを好きだが、健司は奈緒の絵を描くときの幸せそうな表情などに惹かれて奈緒と付き合うことに・・・。

 

CRAZY FOR YOU

1.jpg
有名ではないが名作。
恋の切なさ、悲しさ、温かさ・・・その全てを素直に書き上げた作品。
恋をしたときに胸の辺りがきゅんとするあの感覚を思い出させてくれます。
日常のどこにでもありそうな恋を題材にして、その心の動きをリアルにそして丁寧に描く。
どこにでもある話を書くというのは、一つ間違えばありきたりな話で終わってしまう。
けれどこの漫画はそんなありきたりの一言で終わらせられる作品ではない。

物語
女子高に通う高村幸。天然で、鈍くさくて、もちろん男慣れもしていない。

そんな幸が、合コンで女ったらしで有名なユキに恋をした。「女の子≠友達」という考えのユキだが、なぜか「さっちゃんだけはだめ」と言われてしまう。それでも諦められない幸の前途多難な恋に、幸とユキ、それぞれの親友たちの関係も絡んでくる。交錯する5人の恋の行方は……。

About カ行

ブログ「浜っこチョイス」のカテゴリ「カ行」に投稿されたすべてのエントリのアーカイブのページです。新しい順番に並んでいます。

次のカテゴリはタ行です。

他にも多くのエントリがあります。メインページアーカイブページも見てください。

管理人のお気に入り