未完成な街をどう立て直すか 3
新木場駅の南側には"新木場"があります。
新木場にある木材関係の企業は、外国の木材を国内で売りさばく問屋と、外国からきた丸太を製材する工場の2つにグルーピングされます。
この製材機能は今低迷しています。
製材をする若い労働者が東京圏にもはやいません。
仮にいたとしても大変労賃が高いのです。
たとえば3隻の船が北米材を日本にもってきて、一つの船は新木場で、もう一つの船は名古屋、3隻目は広島でおろすとします。
丸太を製材してきちんと普通の柱板につくり替える工賃は、東京の工賃を1とすれば、名古屋は0・7、広島は0・5です。
そのうえ東京の丸太を引く工員さんの年が60歳だとすると、名古屋が45歳で広島が35歳。
広島の方がずっと能率が良くて安いのです。
丸太は広島で製材して、運賃をかけてでも東京へもってきた方が安いです。
東京は、今や製材をする職人を生み出さなくなってしまいました。
・・・そんなことをするよりも歳をとったらガードマンになった方がよほど楽だという街になってしまいました。