「一流」への道と壁
女性が「私は方向オンチなの」などというとき、ある種の「甘え」がつきまとうように思います。
また、雑学のたぐいについても、言外に「興味のないことは、知らなくてもいいんだ」と決めてかかっているというか、ある種の「他人軽視」がつきまとうように思うのです。
そうした傾向への異議申し立ての気分もこめて、私はひそかに「モノ知らず度」「方向オンチ度」といったモノサシを用意し、ビジネスウーマンの知的特性を観察することもあります。
派遣 千葉で働くビジネスウーマン、あるいはキャリアウーマンにはお叱りを受けそうな話をあえて書いてきたのは、私なりに、忘れられない印象が残っているからです。
PR会社に努めていたとき、社内にも課長クラスの女性が何人かいたのですが、社外の方で、それぞれの道で「一流」と見られている女性の話を聞いたり、いっしょに仕事をする機会も少なくありませんでした。
そうした経験のなかで一つの大きなポイントは、「本当に一流の女性ほど、自分の専門領域に少しでも関連のある他の分野につき、専門家の話を聞きたがる」こと・・・。
あえていえば「モノ知り」志向が強いということでした。
たとえば、後に造形大学をつくったデザイナー・桑沢洋子は、あるとき次のように語っています。
「私の専門は服飾デザインだけど、服装は、インテリアと不可分だから、インテリアの勉強を始めた。
その次には、当然、建築そのものが気になってくる。
さらには、建築に大きな影響を与える都市計画の理論なんかまで、勉強したくなる」
・・・何人かが集まった打合わせ会が終わり、雑談になったところでの話でしたが、まことに鮮烈な印象でした。
・・・というのも、当時、PR誌の編集や、PRイベントの企画で協力をお願いする女性の多くが、陰に陽に「プロ意識」を誇示することに、いささかへきえきしていたからです。