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2010年05月 アーカイブ

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屋根の上のヴァイオリン弾き

また、「森繁一座公演」と銘打てないかと相手方から依頼されたこともある。

が、「ミュージカル《屋根の上のヴァイオリン弾き》」というタイトルに森繁目身がこだわった。
地方公演に禁酒して臨んだ彼は、訪問地に着くごとに新聞社を訪れ、作品について熱く語った。
森繁の言葉が当時のパンフレットに載っている。

「われわれは旅芸人にはちがいありません。しかし、いささか口はばったい言い方かも知れませんが、われわれは文化をもって各地を廻って行くのだと自負しております」。

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屋根の上のヴァイオリン弾き

帝劇初日からの公演数が300回に達する頃、その内の地方公演数は100回を超えていた。

初演時、劇場を訪れた盛田氏に森繁は、「あんたのために、ひどい目にあったよ」と言いつつ、心からテヴィエ役を楽しんでいた様子だったという。

ユーモアと人情味が入り混じり、日本人のメンタリティに近いその父親像は人びとの心をとらえながら、同時にミュージカルという普通名詞を広める役割をも果たした。

86年再演の千秋楽、900回を持って森繁はこの作品を退いた。

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