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2010年04月 アーカイブ

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屋根の上のヴァイオリン弾き

新装の(つまり現在の)帝国劇場で二ヵ月という、新作の初演としては大胆なスケジュールが組まれた。
森繁は、依頼を受けてから半月以上じっくり考えての承諾だった。

多忙で歌稽古に出向けず、移動の車の中での稽古。
テープを聴きながら、高速道路をグルグル廻っていたこともあるそうだ。

67年の初演は、客の入りでみると、必ずしもいい結果ではなかった。

帝劇にはこの道30~40年というベテラン職人たちが今でも元気に働いている。
「あのころは、なかなか(お客が)入らなかったねえ」と振り返るほど。
まだまだミュージカルというジャンルが一般客に浸透していない時代だった。

これは良い3

屋根の上のヴァイオリン弾き

75年に再演した後、森繁は地方公演を提案する。
俳優、スタッフ、オーケストラを含めて総勢120名の大移動。
"戦後最大の巡業"と呼ばれた。

76年5月から、札幌、八戸、仙台、大阪、松山、鹿児島、沖縄など20都市を廻る。
基本方針は、すべて帝劇のレベルを維持することで、今だとほとんど実現不可能な企画だ。

当時、地方の公共ホールでは、数日にわたる貸館契約はなかった。
だが道具の仕込みだけでも二日は要る。

だから、二つの団体名を使って(東宝と地方テレビ局など)連続で契約した。
海が荒れ、フェリーでの道具の到着がぎりぎりになったこともあるそうだ。

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