これは良い
屋根の上のヴァイオリン弾き
場所はロシアの寒村。
そこに生きるユダヤ人家族の物語である。
そういう設定なのに、日本では30年以上にわたって繰り返し上演され、主人公テヴィエは人びとから愛され続けている。
初代は、森繁久彌。
ユダヤ人の世界的ヴァイオリニスト、アイザック・スターンが、帝劇初演の彼を観て絶賛したのは有名な話だ。
そのテヴィエの足跡を追ってみよう。
発端は、元ソニー会長の故・盛田昭夫氏の手紙だった。
ニューヨーク初日直後にこの作品(主演はゼロ・モステル)を観た氏は、その夜、「森繁さんに、ぴったり、素晴らしいミュージカル」と東宝に書き送った。
それを受けて、企画が始動。