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2008年07月 アーカイブ

黄昏/岩舘真理子

これは・・・やばいです。
あまりにやばいのであまり見返すことはないです(笑)

短編でこれだけ泣かせるのはさすが!という感じですよね。
岩館作品の中でも、格別に悲しい話だと思います。
1993年の作品です。

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物語
小さな幸せに満足しながら老後を過ごす両親。そんな親を「小さく」て「みすぼらしい」と、バカにしている大学生の息子・拓郎。やがて両親との別れはあっけなくやってくる……。「親」と「子」の永遠に埋められない溝を対比的に描き出した珠玉の短編。

なんと!この作品で岩舘先生がインタビューを受けているサイトがありました!!

 

 http://www.s-woman.net/mangaar/bn/0712_3/index.html

今でも、親に反抗したり、仲良くしたりを繰り返している中で、これを読むたびになんともいえない親と子の距離感の悲しさに涙が出ます。
うちも離れてくらしていますが、貧しくともつつましやかに暮らしている両親なので、時々『親の幸福』というものを考えてしまうのです。

フルーツバスケット/高屋奈月

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いやー・・・透ラブ(笑)

23巻完結しましたね。
夾くんと透が大好きです。

もう説明不要ってくらい世界的に有名な少女マンガですが・・・。

作者の絵の向上も、まあこういうロングヒット作品にはつきものですが、髪の毛の描き方が途中から神レベルに美しくなってますよ。

ネタばれは避けますが、透という人間を通して草摩家の十二支たちが変わっていく。
やはりそれがテーマなのでしょうか。
透は虚像に感じられるくらいの慈愛と母性の持ち主ですが、透の中にも誰しもが抱える闇があって、それは人を愛する、人に奉仕したり人を理解したいと思うことによって自己の存在も証明しようとする、存在の意義を他者に求めるという弱さなのかもしれません。

あと、アニメですが主題歌とかヤバい。
岡崎律子さんがお亡くなりになってしまったのはとても残念ですが、こんなにも胸が熱くなる曲を残してくださって本当に感謝です。

物語

母に先立たれ、テントで暮らす女子高生・本田透は家事の腕を買われ同級生にして学校のアイドルである草摩由希の家で暮らすことになった。
しかし、草摩家の人々は、転んだ拍子に抱きつくと草摩家の人々が十二支の動物に変身するという呪いを抱えていた。
由希のライバルであり、十二支の呪いを持ちながら十二支ではない猫の物の怪が憑いた、草摩夾との同居も始まり、透は草摩家の面々を楽しい生活を送ることになるうち、なんとか十二支の呪いを解きたいと思うようになるのだが・・・。

 

蝶々のキス/片岡吉乃

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とっても大切にしている一冊です。
この主人公に超萌え萌えしてしまうわたし(笑)

ほそーくて小さくて、まさに華奢な未発達な感じのする主人公のマリ。しかしその中に潜むエロティックさがわたしにはたまりません。

自由に羽ばたくことを捕らえられ、閉じ込められ、窒息した蝶―家庭の中でのマリはまさにそうです。
静かに本を読んでいても父親に取り上げられ、破られ、そのアル中の父親から性的虐待を受けます。
それでも自分の感情を表に出すことはなく、現実も非現実も明確にせず、淡々とふわふわと生きていくマリは、どことなくアウトローで素行が悪く、しかし周りの同年代より確立、悟りがある感じがする尾崎に惹かれていきます。
それでも恋愛としても際立った進展はなく、現実の十代にありがちな、決まった道筋をもたない日々が紡がれていきます。
それはとてももどかしく切なく美しい、誰もが振り返るときに濃密で甘やかに思える日々へと熟していくのです。

きっと少女だった頃があったからこそ、そしてそれはきれいなんかじゃなかったと思うのに、それでも思い出してはノスタルジックな気持ちになるからこそ、この作品はとても静かで透明で、しかしからだの奥のほうから一筋の涙がついとこぼれるのです。

物語
「彼がわらいました つられてわらいました 私は15で夏だったのです」

お酒を飲むと怖くなる父親、いつもマリのとろさを咎める姉、夫の浮気を知りつつ悩みつつ何もできずにいる母親・・・。
本を読むことが好きで、静かになにかを見つめながら生きているマリ。
釣りが好きで無口でどこかみんなとは違う尾崎くんには、なにか自分にはないものを感じて惹かれていく。
それは『自由』なのか、それとも『行動』なのか、それとも・・・

中学3年生から高校卒業までのマリの夏を描く。

 

八月に生まれる子供/大島弓子

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わたくしの人生のバイブルといっても過言ではない大島作品の中でも、いちばん泣けた作品。
大島作品の登場人物たちは、尋常じゃない出来事が起こったときでもどこか平坦でポジティブで俯瞰的だ。
たとえ感情を表に出す場面があっても、どこか滑稽に見える。
でも人生ってほんとうはそんなものなのかもしれない。

それを見抜かれている感じがする。
ものすごいハッピーエンドだとか、奇跡的なラストシーンとか、そんなものなくても感動は浸透する。

圧倒的な力を持った正義の味方なんて出てこない、それでも母親だとか平凡で我慢強い彼氏だとか、そんな人たちが起こす小さなミラクルだとか愛だとかは鮮明に刻み付けられる。

物語
大学の夏休みが来た。彼氏とともに『幸福の幕開け』を祝うはずだった。
しかし、突然訪れた『奇跡的な不幸』。
なぜか若いはずの主人公の肉体はその日を皮切りにすさまじいスピードで老化していく。
医者に聞けば奇病だという。治療法もない。
毎週待ち合わせをしていた彼のところへ、老婆の役を演じているのだと嘘をついて会いにいく。
彼は笑って受け入れる。彼女に自分のひいおばあちゃんとのエピソードを思い出したりして。
しかしそのうち、彼女には曜日の感覚すらなくなっていく・・・。

(単行本:ロストハウスに収録)

彼の手も声も/いくえみ綾

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高校生時代のバイブルでした(笑)
恋をしたくなったらこれを読んでましたねー。

いくえみ綾はほんとうにすごいと思う。
十代の心を、いつの時代もリリカルに描くことができる。
時代を感じさせないし、系統が逸脱することもない。

といってもこの作品は古いですがw

でも奈緒の揺れ動く思いだとか、恋愛を通して成長していく過程はいつもお手本になります。

付き合った時のドキドキ感とか、落ち着いてきてからの、あれ?ていう小さなすれ違いとか、十代につきものの制限(親、門限など)とか。
せつない~~~って思う。

やっぱり奈緒が健ちゃんに振られてしまうところは、涙の滝がピークですよ。
日本中の女子が泣いたところかと。

物語
高2の水内奈緒(みずうちなお)は内気な美術部員。親友の明世(あきよ)を通じて、明世と同じ陸上部の苫谷健司(とまやけんじ)と知り合い彼に惹かれていく。明世もまた健司のことを好きだが、健司は奈緒の絵を描くときの幸せそうな表情などに惹かれて奈緒と付き合うことに・・・。

 

僕の地球を守って/日渡早紀

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更に古くなってごめんなさい・・・。
でもやっぱりこれも学生時代に号泣しました。

前世での記憶を転生してからも夢に見て、覚醒していくという話。
SF色はかなり強いですが、人の心の内側を刻銘に描いているので、かなりシンクロする部分もありました。

これはでも年も年だったのでハマッてしまいましたねー、わたしも。
いやあ、また読み返したい作品です。

物語
東京の高校に転入した坂口亜梨子(ありす)は同級生である小椋迅八(じんぱち)と錦織一成(にしきおりいっせい)から、2人が同じ夢を共有している という話を聞く。夢の中では彼らは異星人の科学者であり、それぞれ玉蘭(ギョクラン)、槐(エンジュ)という名前で、ほかに5人の仲間とともに、「Z- KK101」と呼ばれている月の基地で、地球を見守って暮らしているという。

その後亜梨子は、マンションの隣の部屋に住む7歳の少年、小林輪を誤ってベランダから転落させてしまう。輪は奇跡的に軽傷で済んだが、それをきっか けに彼も「覚醒」し、前世の記憶がよみがえる。元気になった輪は亜梨子と婚約したい、とごねて周囲を困らせるが、陰では、人知れず怪しい活動を開始する。

しばらくして亜梨子は、リアルな夢を見る。迅八と一成からきいたものに似ており、亜梨子は木蓮(モクレン)と呼ばれ、紫苑(シオン)という婚約者と 会話していた。2人にその話をし、似顔絵を描いて見せたところ、間違いなく同じ夢だという結論に。もしかすると他の仲間、繻子蘭(シュスラン)、柊(ヒイ ラギ)、秋海棠(シュウカイドウ)、紫苑もいるのではないか、と、雑誌の読者連絡欄で呼びかけてみることに。程なく柊と繻子蘭の夢を見る者から連絡が入 る。

前世の夢「ムーン・ドリーム」を共有する彼らは会合を開き、前世の世界の年表を作り始める。亜梨子に無理に同行した輪も会合に参加。他のメンバーか ら、現存するはずの月基地を遠隔操作するためのキーワードを聞き出そうとする。輪の目的は何か。亜梨子は輪の暴走を止める事が出来るのか……

 

不思議な少年/山下和美

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山下和美のもうひとつのライフワークともいえるオムニバスで綴られる作品。
『人間とは何か?』という深く、困難な人類最大のテーマを、ひとりの神なのか天使なのか悪魔なのか、その存在すら謎の少年の目を通してさまざまな時代、さまざまな民族、さまざまな人生をもとに綴られる。

わたしは二巻の6話の「タマラとドミトリ」。
泣くエピソードはたくさんあるけれど、これはかなりやばかったです。

愛というのは、日常にまみれているものだとわかっていても、人はなかなかそこには気がつかないものです。
なにが『愛』なのかなんて誰にもわからないしわかる必要もないのだと思います。

タマラとドミトリのあいのかたちにも、きっと幸せだったとか不幸だったとか、そんなもの存在せず、ただそこにあったもの。そしてそれで生きていけるんだと思った。それだけなのだと。

物語
一族の束縛から逃れようと銀白の樹海をひた走るひとりの少女があの少年に出会う。
少女の名はタマラ
そして一族の子孫を残すためタマラが嫁ぐのは
森の灯台守、ドミトリ
はてしない樹海を照らす森の灯台の灯りのように
光りを求め逃れようとするタマラ
しかしミリと名のる少年は言う 十年待ってみようと・・・

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